きんぴら みなさん、はじめまして。 4月からうまけりゃいい屋で修行させていただいている、まさとといいます。 今回うまけりゃいい屋のホームページを少しだけ書かせていただくことになりました。 第一回目のお題はきんぴらについてです。 先日、僕がまかないを作ったときに、「これはきんぴら風にしました」と言ったところ、 親方に「きんぴらとはなんだか知っているのか?」と聞かれ、答えられませんでした。 宿題としてきんぴらを調べると、僕の知らなかったことがたくさんありました。 まず、きんぴらとは繊切りにした材料を植物油で炒め、砂糖、醤油、で煮て唐辛子で 辛味をきかせた料理と出ています。 材料は主にごぼう、にんじん、れんこんなどの根菜を使うことが多いですが 大根の皮やヤーコンをつかうこともあるそうです。 では、きんぴらの語源とは何か。核心に迫ります。 きんぴらとは昔、金太郎として知られる坂田金時の息子・金平から名づけられたという説があります。 これは金平は金太郎の血をひき、力持ちで強い人であり、 一方、江戸時代にはごぼうは精のつく強い食べ物として考えられていたため、 金平から名前をもらって「きんぴら」という料理名になった、といわれているそうです。 更に噛み砕けば、 これは人形浄瑠璃にも使われるお話の一つで、その当時、油は高価なもので栄養価も高く、 貴重なものとされていました。 その貴重な油を使い強い食べ物のごぼうを炒め、 さらに唐辛子を使って辛味をきかせたため体が元気になり、精がつく、 力が出る、ということから金平の名前をもらって「きんぴら」と名づけられたということです。 普段使っている言葉にも、 調べてみると今まで自分が知らなかったことがたくさんあって驚きました。 これからは自分がその言葉の意味をちゃんと理解したうえで、 言葉を使わなければいけないと思いました。 |
||
なにげなく目にし耳にしてきた言葉でも、
改めてその意味を考えてみると、そこには新たな発見が。
言葉をつむぎ、時をつむぐ
目の前の一皿が紡ぎだす食の豊かさを感じていただければ幸いです。