鰍(いなだ)です。 秋も少しずつ深まり、ようやく鰹が戻って参りました。 というわけで、今回は、特別ランチ第三弾、『戻り鰹藁焼き 新米土鍋ご飯』を、味わってきました。 鰹の漁場は、茨城の上の方、宮城との間、気仙沼の辺りと思われます。 身が輝いていますね。 これを藁で焼きます。 藁で焼くと、こんな感じに仕上がります。 焼き方には、秘密の仕事がたくさんあります。 もちろん、企業秘密だそうですよ。 そして、完成品がこちらです。 1,100円で、こんなにたくさん喰えるのかよ、という感じですね。 手前に綺麗に並んでいるのが、本鰹(ほんがつお)です。 そして、右上に平置きされている一つの小片が宗太鰹(そうだがつお・ヒラソウダ)です。 宗太鰹は、小田原産です。 足が速すぎて(腐りやすくて)、釣りをやる人しか食べられないという市場に出回りにくい鰹だそうです。 ちなみに、大蒜(ニンニク)は、青森産の最高級のものだそうです。 こんな感じで、いただきます。 まずは、何もつけずに右の手前からいただきます。 鰹の身の柔らかな甘味と、藁の芳しい薫り、大蒜の旨味と辛味が一気に押し寄せます。 やべぇ、うめぇ……。 そして、白御飯を掻き込みます。 あとは、ご自由にということで、山葵を載せたり、檸檬をちょっと搾ったり、醤油をかけたり、 やりたい放題……。 何をやっても美味しいのです。 でも、醤油は、あまり必要ありません。 そのままでも、十分美味しいです。 山葵も、甘めなので、良い感じで合いますね。 宗太鰹は、本鰹より、やや味が濃い感じです。 もっと魚らしい感じがします。 身は、やや、むちむちしています。 これはこれで、美味いなぁ……と、しみじみ思います。 どちらにしろ、これ、いくらでも食べられる……。 三度、新米土鍋ご飯です。 今回も、お焦げ無しにしていただきました。 卵は、山梨県忍野産です。 放し飼いの赤鳥の卵です。 生卵には、ちょっとだけ、仕事がしてあるそうです。 海苔は、佐賀県産です。 梅干しは、小田原の下曽我産の十郎梅です。 梅干しは、漬けてない梅干しです。 梅本来の味がする、すごく酸っぱい梅干しです。 木訥(ボクトツ)な味噌汁です。 味噌は、小田原の味噌。 シンプルな味で、鰹の力強さを裏で支える感じでしょうか。 この対比がたまらん。 まずは、卵を載せます。そして、掻き混ぜます。 卵は黄身の味が濃いです。 卵の黄色も、なんだか濃く見えますね。 卵を載せて、混ぜて、醤油をたっぷりかけます。 醤油は、初おろしの冬の醤油になっています。 塩分が少なめなので、たっぷりかけてもいいそうです。 うーん、卵かけご飯、久々ですが、美味いですねぇ。 ご飯も甘いですが、卵も甘いので、たまりません。 最後に、海苔をまぶして、食べました。海苔の香りが立ち上がります。 いやぁ、今回も満足しました。 特別ランチ、三種類を制覇した人は、二人だけだそうです。 お値段は、こちらも、ファン大感謝祭、出血大サービス、衝撃の1100円となっています。 終わりに 10月の特別ランチは、これで終わりです。 11月にランチは開催されるのでしょうか? 日々、こまめにホームページをチェックするしかありませんね。 いえ、別にアクセス数を上げようなんて、魂胆では……。 これから、冬にかけて、鰻、越前蟹、虎河豚、鮟鱇など、美味しい天然の食材が目白押しです。 その裏で、鮨のネタも充実してくるはず……。 寒鰤、生いくらや本皮剥など、食べ逃さないようにしたいところですね。 うまけりゃいい屋は、完全予約制となっています。 お越しの際は、事前にお店に、ご連絡ください。 |
奔り(はしり)、盛り(さかり)、名残り(なごり) それぞれの粋、それぞれの風味を堪能してください。
お料理から季節を知る、日本ならではの贅沢を感じていただければ幸いです。