8キロアップです。 日本海のぶりと言えば、脂ののり最高、身質はロウのような 氷見ブリ、金沢ブリと、ありますが、 小田原産のぶりは、3月4月が旬! 身の締まり、香りの良さは日本海側のぶりとは違うこれまた良さが。 どんぶりいっぱい醤油で食べたい逸品です。 子供のころ、 ヅケ・・・・・と、言えば小田原ではマグロではなく、ブリでした。 私の心のふるさと、相模湾のぶり。皆さんにも召し上がって頂きたい。 一仕事することで、最大限に美味しいブリに変わります。 是非、おっきい口で”がぶり”と頬張って欲しいです。
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マサトに頑張って貰っています。 覚えもよく、今後も楽しみですね。 心・技・体。深く掘り下げることが文化の伝承に繋がります。 彼は覚えが良いので、追い回し(料亭などで食材を運んだり、物を用意したりする一年生の仕事) と一緒に、2年生、3年生の仕事にもすでに挑戦してもらっています。 是非皆様からも、ご指導願えればと思います。 さて、石鯛が、最後の美味しさを見せています。 旬の名残りに位置します。 ぷりぷりのはちきれんばかりの身質に、 これでもかと言わんばかりの上質の脂。 石鯛、石垣鯛は、磯臭くて・・・・と、おっしゃる方は、 一仕事を知らない板前さんの刺身を召し上がってしまったのでしょう。 石鯛の評価が落ちてしまうことを残念に思います。 美味しい魚ですよ?それも、かなり。 なお、5月を過ぎれば確かに磯臭さが出ますし、腹に子を持ち、 身質は落ちます。 是非、今の季節の私が美味しいと思うもの、 一押しのラインナップを召し上がりに来てください。 |
主役登場。 春のネタと言えば、煮蛤(にはま)でしょう。 江戸前の職人だからこそ扱うネタです。 美味しい貝・・・ありますよ!
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相模湾の雄、真アジが始まりました。 水温が上がり、ひと風吹いて 身質が明らかに変わってきたこのタイミングで、 うまけりゃいい屋でも、ネタとして登場です! お勧めは・・・・・酢洗い!!! なんといっても、江戸前の鮨ならば、酢洗いでしょう。 え?ご存じない?食べてみなきゃ、覚えられないでしょ? 本当においしい鯵の鮨、職人の技術をご賞味ください。 え?板前さんなのに、知らない? お勉強が足りなんでしょ。酢飯の上に生魚が乗っただけじゃ、 江戸前じゃないですよ。 うまけりゃのネタとしては数少ないロングランのネタになります。 6〜7月までは、楽しめます。 旬の走りの楽しさ、味わってください。 小田原の雄! 正々堂々、公明正大、ど真ん中で勝負です。 |
さて、写真を見て思わず微笑む、もしくはくすっと笑った方、 あなたは間違いなく、うまけりゃの常連様です。 あ・・・・・くすっと苦笑いと共にだとすると、 もしかして以前にうまけりゃで修業した若い衆ですか? 春の白海老が始まりました。 うまけりゃいいやでは、 一本ずつ丁寧に、殻から手で剥いた白海老を使います。 そうです。寝る暇も惜しんでです。 うまけりゃの若い衆が神経を集中させ、 早く仕込まないと身質が落ちると親父に叱られ、 早く仕込まないと賄いを食べる暇がなくなり、 早く丁寧に仕込まないと次の仕事をさせて貰えない、 そんな何十分もかけて剥いた白海老を、 一貫分の握りに、ぜいたくに使います。 淡泊でくせのない、上品だけど甘みの強い、 白海老の鮨、春が始まりました! |
江戸前の春のネタ代表。 春一番と呼んでください。 うまけりゃの鮨を愛してくださる方には、定番だと思います。 今年も、春が来たのです。 春眠 暁を覚えず では料理人は務まりません。 特にすし職人は駄目なんです。 私もいちよう人間なので、眠いです。 しかしこの季節は小さいもの、細かいネタが美味しいのです。 繊細な仕事を施し、大胆に出す! 良い料理人に必要な要素だと、信じています。 春から夏にかけてこそ、料理人の技術に違いが出ます。 姿勢に違いが出るのです。 皆様に、楽しんでいただきたい、 喜んで頂きたい。 文化を愛でて頂きたいのです。 |
言うまでもないですね。やわらかくて、香りが良くて、 美味しい鮑。 本物を是非。 |
奔り(はしり)、盛り(さかり)、名残り(なごり) それぞれの粋、それぞれの風味を堪能してください。
お料理から季節を知る、日本ならではの贅沢を感じていただければ幸いです。