帰ってきたウルトラ〇ンみたいな感じで、格好良く行きたいものです。 はい。35歳以上じゃないと通じませんね。そうですね。 少し解説しましょう。 高校一年生の頃(私にも学生時代がありました)文化祭で 某円谷プロダクションからバルタン星人(あのバルタンですよ!本物ですよ!) の着ぐるみを先輩が借り文化祭口開けのイベントをやったんです。 私はどうしてもセブンか、せめて新マンにしてくれとお願いしたんですが、 『予算が・・・・予算が足りぬのだ・・・・すまん。』 と言った、先輩の寂しそうな後ろ姿を今でも忘れません。 まぁ、そうは言いつつも当日はかなりはしゃいでそのバルタンに入っていた 先輩の姿も忘れませんけどね。 私はバルタン星は良く知らないですが、おそらく地球よりも人類が住み難い星なんでしょう。 なんせバルタン、彼はとてもゴム臭かったのです。彼の住みかを想像させます。 当然私もバルタンになったわけです。 時効でしょうからお話ししますが、バルタンの背中のチャックを破いてしまったのは私です。 体にぴったりとフィットするそのフォルムは、とても脱ぎ難いものでした。 円谷さん、ごめんなさい。(請求が来たら支払うつもりで居ましたよ? 請求書はその後来なかったので多分許して貰えたんだと思います。) 話しを戻して、そんな格好良いイメージの帰ってきた鰹なんです。(正式には戻り鰹) 脂が乗りジューシーで、わらの香りが何とも心地よく、旨味あふれる野性的な鰹。 バクバク食べたい鰹です。 よく読んだら、帰ってきたウルトラ〇ンの話しは全く出て来ていませんね。 だけど私の中では戻ってきた、帰ってきた鰹なので良いんです。脳内変換です。 |
魚だけじゃ無い!うまけりゃいい屋。 お野菜の美味しさも皆さんに知って頂きたいのです。 お野菜を美味しくするにも技術があります。 抜けるような白。とはまさにこの事。 面取り後、お米を入れたお水からゆっくりと炊いて行き、 冬大根の少しだけ有る、癖と苦みを抜き、 その後ゆっくりと水にさらして20分、丘あげします。 無駄な水分を抜いた後、 この段階ですでにお大根の優しい甘みしかありません。 後はお好みで炊いて下さい。 大事なのは味付けうんぬんよりも、こういった下処理なのです。 この段取りが料理の70%です。 お店もそうですね。 営業時間にお客様の前で鮨を握る行為は仕上げの20%〜30%の仕事なのです。 お客様の顔を思い浮かべながら朝3時4時に起き、5時から仕入れをし、 お客様の顔を思い浮かべながら、朝から夕方まで真剣に仕込み、 お客様を思い浮かべながら嗜好を分析し、 季節の楽しさ、美味しさを最大限に発揮できる献立を考える。 この行為こそが、本物の料理人の仕事なのだと肝に銘じています。 けして、小手先の技術の為の技術や、 出来合いのパックから食材をぺりぺリと剥がす行為ではないはずです。 |
お待たせしました。 師走に入り、22日は冬至です。 寒に入り、肝が張ってきましたあんこうです。 うまけりゃいい屋では、アンコウは茨城で有名などぶ煮にします。 アン肝で手間暇を掛けて肝味噌を作る。 その肝味噌をお出汁で溶いて、コクのある豊かな味わいのお味噌汁にします。 (実際は、この間に最大限に美味しくする秘密があるんですけどね。 召し上がった方ならば、解りますよね?) 千葉、茨城からもわざわざお召し上がりに来て頂けるのは本当に嬉しいです。 肝の美味しさを余すことなくお鍋にするわけです。お味噌仕立てです。 お醤油ベースの、蒸したアン肝を添えたような、 なんの鍋だか解らない物とは違うんです。 本物。うまけりゃいい屋にありますよ! |
奔り(はしり)、盛り(さかり)、名残り(なごり) それぞれの粋、それぞれの風味を堪能してください。
お料理から季節を知る、日本ならではの贅沢を感じていただければ幸いです。