お待たせしました!!! 江戸前の華と言えば、なんと言ってもこはだです。 歴史を紐解いて見れば、 江戸前ずしの代名詞と言っても過言ではないでしょう。 そしてこの季節、ほんの3週間から一か月ほどしか獲れない、 しんこの美味しさをめぐり我々江戸前鮨を自負する職人は、 互いに技術を競い合います。
親指ほどの全長の物を、丁寧にかつ素早くさばきます。 技術が無いと、扱えないシロモノです。 流派とでもいいましょうか、どのお店で修業したかで、 仕込み方にそれぞれ特徴が出るのも、このネタの面白さです。 私の場合、たくさんの技術ある親父たちから教わった物を更に洗練させて、 自分なりの技術にこだわって作らせて頂いてます。 こうなって・・・・ 塩でころして、 酢で締めて、こうなりまして。 半日から一晩寝かして出来上がり。 この寝かせるのがまた、私の仕事です。 そして、こうなります!!!
『もうこれで死ぬって時・・・・何かひとつ食べる事が出来るとしたら、 最後に大将は何食べたい?』 こんな、縁起でもない事を聞かれる時が度々あります。 多少、生意気言わせて頂いて、こう答えてきました。 『自分で作った、しんこの握りです。』 これからも、同じように答えていくつもりです。 ちなみにこれで命が終わりだ・・・という時にさばいて締めれるほど、 優しいネタじゃないです。(笑) もうすぐお盆です。 亡き人に思いを忍ばせ、皆さま美味しい物を食べましょう。是非! お客様各位 今年は、初ものではございません。 7月の頭にすでに初物が出ましたが、 秋新子というには、時期尚早と判断いたしました。 風の香りが変わった8月になり、 新子をお出しするタイミングと判断しました。 新子が、新子で居てくれる時期が短くなりました事、 お詫び申し上げます。 |
奔り(はしり)、盛り(さかり)、名残り(なごり) それぞれの粋、それぞれの風味を堪能してください。
お料理から季節を知る、日本ならではの贅沢を感じていただければ幸いです。
8月、暑い日が続きますが、皆様いかがおすごしでしょか?
例年よりちょっと遅れてしまいましたが、今年もやっと新子をお出しする事ができるようになりました。
これぞ江戸前!いかがでしょうか!!