HOME
|
宴(今月のメニュー)
|
旬(季節の食材)
|
紡(食に関する言葉)
|
献(お料理の配送)
|
座(ご予約状況)
|
路(店舗案内)
|
雑(店主の雑文)
お品書き(うまけりゃいい屋メニューのご案内)
|
ケータリングサービスのご案内
お久しぶりの鰍(いなだ)です。
ここのところ忙しくて、ややご無沙汰気味だったのですが、大将にメールをしてみると、ちょうど毛蟹と天然鼈(すっぽん)と、旬ど真ん中の貝が入荷しているとのこと。
毛蟹は、初めてですね……我が食運、ここに極まれり。
というわけで、今回は、4月中旬の『至福の時 毛蟹・鼈・貝の鮨コース』です。
毛蟹は、北海道稚内産です。流氷に付いてくるやつだそうです。
鼈は、天然物で、熊本県球磨川産です。
しかし、こんな贅沢な春の組み合わせのコースなんて、アリなんでしょうか……。
左側が、天然鼈の卵のお浸しです。鼈は2キロオーバーの極上品。
そばつゆくらいの出汁醤油の中に浸してあるそうで、
生のままお浸しにして、温泉玉子くらいの感じになっています。
卵は、とぅるんとした食感で、ぷちっと潰れると、中からやや濃厚な黄身がとろりと出て来ます。
出汁醤油と絶妙に合っていて、美味しいです。
真ん中が、白魚です。
青森県産です。
白魚は、ちょっと、ぷりっとしていて、食感が良いです。
前菜にバランスとして、小魚の苦味が欲しかったとのことですが、苦味はあまり感じなかったです。
疲れているのかも……。
右側の上が、螢烏賊の丘漬けです。
これは、相変わらずの美味さです。心地よい濃厚なワタの甘味。
一仕事施して有るからこその美味しさだ。
ご飯が欲しくなります。
右側の下が、蒸し螢烏賊です。
丘漬けとは違う食感で、柔らかくて、味が染みていて美味しいです。
こちらも、ご飯が恋しくなります。
およそ900gの毛蟹です。活きている毛蟹に一仕事、仕込みを施してギリギリ火を通したくらいの焼き加減に仕上がっています。
見た目のインパクトがすごいです。
断面の味噌が光輝いていますね。
まずは肩の肉から、蟹用のフォークで掻き出して、食べます。
蟹の身は、ややしっとりしていて、ジューシーで、甘みがあって、美味しいです。
腹の中の蟹味噌と混ぜて、共合えにして食べると、格別です。
この、食べても食べても減らない感じが、もう、幸せ……。
蟹の脚は、こんな感じです。
毛蟹は普通、脚に隙間が空いているそうですが、隙間無くパンパンに身が詰まっています。
大将曰く、毛蟹の目利きもばっちりです。
上新粉、本葛粉、薄力粉の秘密の配合で、サクっ、カリっ、もちもち、の衣になっています。
鼈の竜田揚げは、香ばしくて、超美味いです。色は濃い目ですが味付けは濃く無く、肉の味もさることながら、弾力もすごいです。
新鮮な鼈を使っているからこそで、この食感がいいですね。
衣まで美味い竜田揚げです。
いくらでも食べられます……。
付け合わせの山芋も、ちょっとほくほくしていて、捨てがたい美味さです。
見るからに鼈の身がみっしりと詰まっています。
中には、鼈の身の塊がごろごろと入っています。
コラーゲンの塊っぽいところ(えんペラ)がぷるぷるしていて、とろっとろで食感がたまりません。
小骨が多いですが、煮込みの技術でしょうか、ちゅるんと肉が外れます。
スープの旨味が濃くて、美味すぎて、五臓六腑がうち震えます……。
思わず『うわぉぉぉ』と声を上げたほど。
こちらの茶色く見える鼈の卵は、完全に炊きあげてあります。
ほくほくという感じの食感になっていますが、味はしっかりしみています。
大将曰く、高級な豌豆豆を食べている感じとのこと。
生の卵との食感と味の違いを楽しめます。
和歌山県産です。
賞味期限は、一秒です。
鳥貝を叩いて、収縮反応が起きている最中に激写して、すぐに口の中に放り込みます。
ゆっくり咀嚼すると、身は滑らか、ぬめぬめで、ややこりこりで、噛んでいると、磯の薫りが、ふわっと鼻に抜けて、舌の上に甘みが広がります。
そのあと、舌の上で蕩けていきます……。うう、極上の貝の鮨だ。。。
北海道留萌産の天然物です。
旬のど真ん中です。
やや弾力のある食感で、甘みがあって、美味いです。
歯触りが良いんですよね。
旬のど真ん中の青柳です。
淡いオレンジ色が綺麗です。
しっとりしつつ、弾力がある食感が良い感じです。
鼻へ抜ける、ヤギと涙の薫りのハーモニー・・・半端ない。
名残の真螺貝です。
ぱきぱきした食感で、美味いです。
高知県産です。
お久しぶりの時雨煮の載った赤貝です。
これも美味いですねぇ。ど真ん中。ど直球。
蟹飯は、蟹の甲羅から出た出汁を食べる料理とのこと。
上に載っているのは、北紫海胆です。
飯には、酢飯を使っています。
スプーンで、甲羅の下から掘り起こして、混ぜれば混ぜるほど美味しくなります。
天地をひっくり返す感じで、ぐちゃぐちゃになるまで混ぜます。
もう、見るからに美味そうです。
蟹の身と酢飯と海胆が混ざり合って、蟹の出汁が染み込んで、得も言われぬ味に……。
美味いですね……。
いくらでも食べられます……。
毛蟹にも本望と思われるくらい、綺麗に平らげました。
メキシコ産と沖縄産のアップルマンゴーを7:3で混ぜているそうです。
宮崎産のものに比べるとコクが足りないそうですが、十分美味しいですよ。
結構、濃厚です。
これも、いくらでも食べられそうです。
……900gの毛蟹を一杯、食べたあとで、天然の鼈の唐揚げを食べながら、白飯の代わりに『旬ど真ん中』の貝の鮨を頬張り、じっくり煮込んだ薫り高い鼈スープを飲むとか、私はどこのお大尽でしょうか……?
このところ忙しすぎたので、自分への最高のご褒美となりました。
大井松田のうまけりゃいい屋は、完全予約制となっています。
お越しの際は、事前にお店に、ご連絡ください。
日本料理専門調理師、鮨調理技能士の大将が心から持てなしてくれます。
【過去にご紹介した宴】
2019年7月
2019年2月
2018年12月(下旬)
2018年12月
2018年10月(下旬)
2018年10月
2018年7月
2018年5月
2018年4月(下旬)
2018年4月
2018年1月
2017年12月
2017年11月(下旬)
2017年11月
2017年10月
2017年9月
2017年7月(下旬)
2017年7月
2017年6月
2017年3月(下旬)
2017年3月
2017年2月
2016年12月(下旬)
2016年12月
2016年11月(下旬)
2016年11月
2016年10月(下旬)
2016年10月
2016年9月
2016年8月(下旬)
2016年8月
2016年7月(下旬)
2016年7月
2016年6月
2011年10月
2010年3月
2010年10月
2010年11月
ここのところ忙しくて、ややご無沙汰気味だったのですが、大将にメールをしてみると、ちょうど毛蟹と天然鼈(すっぽん)と、旬ど真ん中の貝が入荷しているとのこと。
毛蟹は、初めてですね……我が食運、ここに極まれり。
というわけで、今回は、4月中旬の『至福の時 毛蟹・鼈・貝の鮨コース』です。
毛蟹は、北海道稚内産です。流氷に付いてくるやつだそうです。
鼈は、天然物で、熊本県球磨川産です。
しかし、こんな贅沢な春の組み合わせのコースなんて、アリなんでしょうか……。
左側が、天然鼈の卵のお浸しです。鼈は2キロオーバーの極上品。
そばつゆくらいの出汁醤油の中に浸してあるそうで、
生のままお浸しにして、温泉玉子くらいの感じになっています。
卵は、とぅるんとした食感で、ぷちっと潰れると、中からやや濃厚な黄身がとろりと出て来ます。
出汁醤油と絶妙に合っていて、美味しいです。
真ん中が、白魚です。
青森県産です。
白魚は、ちょっと、ぷりっとしていて、食感が良いです。
前菜にバランスとして、小魚の苦味が欲しかったとのことですが、苦味はあまり感じなかったです。
疲れているのかも……。
右側の上が、螢烏賊の丘漬けです。
これは、相変わらずの美味さです。心地よい濃厚なワタの甘味。
一仕事施して有るからこその美味しさだ。
ご飯が欲しくなります。
右側の下が、蒸し螢烏賊です。
丘漬けとは違う食感で、柔らかくて、味が染みていて美味しいです。
こちらも、ご飯が恋しくなります。
およそ900gの毛蟹です。活きている毛蟹に一仕事、仕込みを施してギリギリ火を通したくらいの焼き加減に仕上がっています。
見た目のインパクトがすごいです。
断面の味噌が光輝いていますね。
まずは肩の肉から、蟹用のフォークで掻き出して、食べます。
蟹の身は、ややしっとりしていて、ジューシーで、甘みがあって、美味しいです。
腹の中の蟹味噌と混ぜて、共合えにして食べると、格別です。
この、食べても食べても減らない感じが、もう、幸せ……。
蟹の脚は、こんな感じです。
毛蟹は普通、脚に隙間が空いているそうですが、隙間無くパンパンに身が詰まっています。
大将曰く、毛蟹の目利きもばっちりです。
上新粉、本葛粉、薄力粉の秘密の配合で、サクっ、カリっ、もちもち、の衣になっています。
鼈の竜田揚げは、香ばしくて、超美味いです。色は濃い目ですが味付けは濃く無く、肉の味もさることながら、弾力もすごいです。
新鮮な鼈を使っているからこそで、この食感がいいですね。
衣まで美味い竜田揚げです。
いくらでも食べられます……。
付け合わせの山芋も、ちょっとほくほくしていて、捨てがたい美味さです。
見るからに鼈の身がみっしりと詰まっています。
中には、鼈の身の塊がごろごろと入っています。
コラーゲンの塊っぽいところ(えんペラ)がぷるぷるしていて、とろっとろで食感がたまりません。
小骨が多いですが、煮込みの技術でしょうか、ちゅるんと肉が外れます。
スープの旨味が濃くて、美味すぎて、五臓六腑がうち震えます……。
思わず『うわぉぉぉ』と声を上げたほど。
こちらの茶色く見える鼈の卵は、完全に炊きあげてあります。
ほくほくという感じの食感になっていますが、味はしっかりしみています。
大将曰く、高級な豌豆豆を食べている感じとのこと。
生の卵との食感と味の違いを楽しめます。
和歌山県産です。
賞味期限は、一秒です。
鳥貝を叩いて、収縮反応が起きている最中に激写して、すぐに口の中に放り込みます。
ゆっくり咀嚼すると、身は滑らか、ぬめぬめで、ややこりこりで、噛んでいると、磯の薫りが、ふわっと鼻に抜けて、舌の上に甘みが広がります。
そのあと、舌の上で蕩けていきます……。うう、極上の貝の鮨だ。。。
北海道留萌産の天然物です。
旬のど真ん中です。
やや弾力のある食感で、甘みがあって、美味いです。
歯触りが良いんですよね。
旬のど真ん中の青柳です。
淡いオレンジ色が綺麗です。
しっとりしつつ、弾力がある食感が良い感じです。
鼻へ抜ける、ヤギと涙の薫りのハーモニー・・・半端ない。
名残の真螺貝です。
ぱきぱきした食感で、美味いです。
高知県産です。
お久しぶりの時雨煮の載った赤貝です。
これも美味いですねぇ。ど真ん中。ど直球。
蟹飯は、蟹の甲羅から出た出汁を食べる料理とのこと。
上に載っているのは、北紫海胆です。
飯には、酢飯を使っています。
スプーンで、甲羅の下から掘り起こして、混ぜれば混ぜるほど美味しくなります。
天地をひっくり返す感じで、ぐちゃぐちゃになるまで混ぜます。
もう、見るからに美味そうです。
蟹の身と酢飯と海胆が混ざり合って、蟹の出汁が染み込んで、得も言われぬ味に……。
美味いですね……。
いくらでも食べられます……。
毛蟹にも本望と思われるくらい、綺麗に平らげました。
メキシコ産と沖縄産のアップルマンゴーを7:3で混ぜているそうです。
宮崎産のものに比べるとコクが足りないそうですが、十分美味しいですよ。
結構、濃厚です。
これも、いくらでも食べられそうです。
……900gの毛蟹を一杯、食べたあとで、天然の鼈の唐揚げを食べながら、白飯の代わりに『旬ど真ん中』の貝の鮨を頬張り、じっくり煮込んだ薫り高い鼈スープを飲むとか、私はどこのお大尽でしょうか……?
このところ忙しすぎたので、自分への最高のご褒美となりました。
大井松田のうまけりゃいい屋は、完全予約制となっています。
お越しの際は、事前にお店に、ご連絡ください。
日本料理専門調理師、鮨調理技能士の大将が心から持てなしてくれます。